日本に始めてコンビニエンスストアができたのは1974年。それから約30年の年月が経ちました。
当初「小さいのにいつでも何でも揃う店」というコンセプトは新鮮で、私たちの暮らしをより便利にしてくれる特別な存在でした。さらにビジネスとしての側面から見てもとても斬新で魅力のある業態でした。「売れ筋の商品をスピーディに調達する」というモデルはそれまでの日本の流通の仕組みを一新させ、他の業界にも多大な影響を与えたのです。
しかしいつの間にかコンビニエンスストアは「あって当たり前」の存在となりました。コンビニエンスストアに行くことはもはや「楽しみ」ではなく、生活必需品を購入する場として毎日の生活の中に取り入れられていったのです。現在その数は4万1000店舗(*1)。
日本全国どこに行っても同じ商品が並ぶことも、特別ありがたいものではなくなりました。それどころか旅行先でも普段と同じ商品が手に入ることは地域性を感じる機会をも奪い、「コンビニエンスストアとハンバーガーチェーンのおかげで、どこへ行っても生活の延長線のように感じる」などと揶揄されることすらあります。
(*1)2007年8月現在。JFAコンビニエンスストア統計による